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個展「此処ではないどこか」を終えて

  • 執筆者の写真: asuka kaneko
    asuka kaneko
  • 2024年12月23日
  • 読了時間: 2分

個展「此処ではないどこか」会期終了いたしました。


お越しいただいた皆さま、来れずともメッセージや声をかけてくれたり気にかけてくださった皆さま、本当にありがとうございました。


東北や関西からも多く足を運んでいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。


あらゆる制約の中で空間や風景を生み出していく建築家たちが描くドローイングやアンビルド建築は、普段向き合っている現実から解放された伸びやかさを感じつつ、「この世界はつくることはできないんだ」という悲しみもはらんでいるように思います。

その世界は建築家だからこそ描けるもので、私はその世界たちが大好きです。


こうして建築家たちがつくってきた、起こらなかった世界のエッセンスを抽出しながら作品を作っていくことが、様々な場所でずっと建築や風景を追いかけてきた私ができることであり、なにより観てみたい世界だと思いました。


建築家のドローイングは日本ではあまり馴染みがないこともあり、会期中お話していく中でたくさんの方に彼らのドローイングを共有して知っていただけたことも、うれしかったです。

CGやバーチャルなどデジタル技術の急速な発展と日々の忙しさで、今はそういったドローイングを描く建築家は激減しました。

その技術進化は必要なことであり、そんな中だからこそ彼らが今まで描いてきたものと再び向き合い、触れ、伝え、その世界の物語に想像を巡らせながら表現することが、今を生きる私ができることであり、絵画や表現の力だと信じています。


会期中「もっとたくさんの作品を観たい」といってくださる方が多く、とてもうれしかったです。


私もこれからたくさん描いていきたいです。

また皆さまとその世界を共有できるよう、頑張ります。


ありがとうございました。



金子明日香



展覧会の様子はこちらからご覧いただけます。

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